20世紀の建築と私
2000年4~6月に放送されたNHK「人間講座」『建築に夢をみた』のテキストをもとに一冊の本としたもの。
12章に分けて、20世紀の建築と、そのなかにおける安藤忠雄建築の位置づけが語られている。空間としては広場、集合住宅、庭など。建築家としてはル・コルビジェ、ファン・デル・ローエ、ライト、バウハウスなど。世界各地の建築空間をたどりながら、近現代における「都市」というものが見直されていく。ただ、整理された内容ではないので、概説書とか教科書として使えるものではない。あくまで、安藤忠雄の目に映った近現代の建築ということだ。
各章とも、末尾で自身の手がけた建築について語られているのが面白い。時代状況、目的、目指したものが本人から明かされることで、安藤建築について良く分かった気がする。
巻末に安藤建築の主要なものの一覧が掲載されているのも嬉しい。
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