わりと文句が多い
『酒呑みの自己弁護』、『行きつけの店』、『礼儀作法入門』などから、酒や食べ物に関する文章を抜き出してきて一冊にまとめたもの。
ちょっと本の作り方として疑問を感じる。
しかし、こうして改めて山口氏の「酒食」に関する文章を読んでみると、かなり辛口であることが分かって面白い。人々の酒の飲み方を戒め、味に真剣でない店をたしなめ、礼儀作法のなってなさを嘆く。確かに言うことはもっともなのだが、読んで面白いというものではない。もう少し、味の魅力を伝えるような書き手かと思っていたのだが。
サントリー時代の思い出が多い。
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